どんな目的で始めたいかによりますが、人によっては、これからの人生を左右する時間の投資となるので、不安はあるかと思います。僕も20代前半はどんなキャリアを歩んで良いのか、非常に悩み苦しみました。
色々経験した末にデザイナーに落ち着いた、現役デザイナーの視点からよくある質問にお答えします!この他にご質問がある方はフッターの自由メッセージよりお送りください!
Q.学歴不問って本当ですか?
はい、関係ありません。
もちろん、同レベル同スキルであれば、大卒をとるとは思いますが、アウトプットの質が全てです。
Q.センスは必要ですか?
いいえ。必要ありません。
どんなデザインをしたいかにもよりますが、デザインとはあくまで課題を解決するための手段です。必要なのは経験と知識です。
Q.美大を出てないですができますか?
できます。
こちらもどんなデザインをしたいかにもよりますが、現場を見ていると美大出ている人の方が少数派です。めちゃくちゃアーティスティックなポスターを作りたいなどグラフィックに力を入れたいとかですと、行っていると有利かもしれません。
Q.興味あるのですが、向いていない気がします…
とりあえずやってみましょう。
良いものをたくさん見て、良いところを真似たらそこそこ良いものは誰にでもすぐ作れるようになります。とにかくやってみて、いきなり良いものは作れませんから、細かいことは気にせず続けてみてください。
また、ビジネス観点から言うと、あなたがどう思うかは関係ありません。あなたが作ったものを他人が見てどう思うかが大事です。
初めのうちから自信ある人はあまりいませんし、自信がないことは、さらに良くしようと思う糧になりますから良い思想です。
Q.30代半ばです。手遅れですか?
いいえ。全く手遅れではありません。
プログラミングと違い、デザイナーに年齢の壁はありません。作ることが好きでマネージメントではなくプレイヤーでい続ける人も多いです。むしろ、人生経験が豊富だとそれだけ引き出しが増えるので若い人にはできないデザインができると思います。
ただ、年齢問わずですが、無駄な時間はなるべく省きたいので、学習効率をあげることを心がけましょう。
Q.デザイナーとしてキャリアを歩むことに不安があります。
不安に感じなくて良いです(断言)。
つけるスキルの幅やレベルにもよりますが、稼ぎ高に天井がありません。ある程度スキルを身につけたら食いっぱぐれることはないと思っています。
理由:
近年、世界的にもデザインの重要性が叫ばれ、役員としてCDO(チーフデザインオフィサー)を置く企業も増えてきました。また、現在大手として確固たる地位を築いている企業のデザイナー比率は上がっており、その業績への関与は少なくありません。
デザインへの投資も盛んに行われており、世界的には、金融大手のCapitalone社がデザインエージェンシーのAdaptive Pathを買収、国内ではSBI証券がデザインエージェンシーであるGoodPatchに3億の投資をするなど、事実としてデザインが重んじられていることがわかります。
さらに、近年の投資はソフトウェアへの投資がより盛んです。コロナによる影響もこれを後押ししています。ソフトウェアにおける製品の質を担保するのは紛れもなくデザイナーであります。
また、国内の動きとしても2018年に経産省による「デザイン経営宣言」が出され、デザインに投資する企業は企業価値が何倍にもなるので、投資しましょうと謳っています。
大手企業で良い待遇のもとで働くことも、誰かとサービスを作って一攫千金を狙うこともできます。
それでいて、働く場所にとらわれません。最高です。