ネット上で多くの情報が手に入り、オープンソースも多くある中で、参入障壁は低くなりつつあります。Webサイトなんかは作れれば良い時代は終わりました。
こんな方へ
- デザインしているが稼げない
- 稼げる気がしない
- 興味の幅が広くスキルが分散してしまっている
- 一つ強みと言えるものがない
フルスタックゆえの器用貧乏
これはよく陥りがちな例です。いわゆる何でも屋ですね。何でもできることは非常に良いことですが、それぞれが浅くなりがちです。少し厳しいかもしれませんが「何でもできる」は「何にもできない」と言われることもあります。
一つのことで抜きん出ることと幅広く様々なことができることとでどちらが正解とかはありません。これは向き不向きあると思います。問題なのはやり方です。
成り立つのはこの2パターンです。横軸は参考ですが、一つのことで抜きん出るか、幅を持ちつつ全て一定水準のスキルレベルがある。
陥りがちなパターンがこちらです。幅広く中途半端にやってしまうと難しくなってきます。ここにプログラミングやコーディング、写真・動画撮影、ライティングなど幅の広さはどこまででも行けます。
スキルの幅は、見た目的なデザインからWebマーケティング、SNSやオウンドメディアの運用など様々あります。この中から一つだけやって成功できることがあるなら、それは「全部やる」ことです。集客から成約までワンストップで行えるとそれぞれのスキルが補完し合ってより強いデジタルマーケティング戦略となります。
このワンストップの仕組みは企業に頼むと非常にお金がかかるため、中小企業は独自に様々な業者を探さなければならなく、その効果も担当者の力量に依存してしまいます。
フルスタックができることは才能
デザインができて、コーディングができて、写真も撮れますか?
それに加え交渉やディレクション、スケジュール管理など多岐に渡ってされていますか?
これらが全てできるのは、熟達度は一旦置いておいて、才能だと思っています。一つのことで抜きん出る職人魂とはまた別の才であり非常に器用だと思います。この能力をうまく使えると非常に強いデザイナーとなれると思います。
強みが何かをきちんと考える
あなたのキャッチコピーはなんですか?
あなたがお客様のどんな困りごとを解決するのか、どんな水準で解決するのかを明文化しましょう。お金になりやすいのはもちろんお客さんの成果を作れることです。
木こりの話をご存知でしょうか。理解を促すために少しリメイクしています。
とある木こりがバットやかなづち、刃が欠けている斧などを使い毎日一生懸命薪をわっています。そこにたまたま通りすがった男性が、こう言います。「斧が一番適してるので、斧だけを使ったらどうですか?しかもその斧、研いだ方がいいですよ。」しかし、木こりはその言葉を聞かず、バットや切れ味の悪い斧で薪をわり続ける、というお話しです。理解を促すために少しリメイクしています。
いや、薪割るなら斧だけでいいじゃん、しかも研げばいいじゃん。と思いませんか?それと同じことです。持つ道具を選ぶか、持っている道具を活かせる場所に行くか、した方がいいのです。
そしてさらに持っている道具(強み)を磨いてみませんか?
「見た目に良いものを作れる」も大事なスキルですがお客様が求めているものはそれだけではありません。サイトで何かを販売している場合は「コンバージョン率の高いランディングページを作れること」や「高いPV数を見込めるライティングができる」など数値的成果が見せられるスキルはやはり単価が上がりやすくなります。興味を持てるかは重要ですが、このあたりを目指すと良いでしょう。
私の場合は人間の行動特性に興味があり、「お申し込みはこちら」ボタンの色を変えたり、ボタンっぽくして押せる感を出しただけで人の行動が変わることに面白みを感じてます。
必要なスキルを必要な水準でつける
強みや軸を考えたらそこに必要なスキルを必要な水準で身に着けると良いです。
薪を割りたいのであれば、道具としては斧を選んで研げばいいですよね。磨きに磨きを重ねて、試行錯誤して改良させて剣にまでする必要はないのです。
Webサイト制作のための写真撮影をパッケージとしてやるとしましょう。ある程度のレタッチ力は必要ですが、サイトに訪れるユーザーは多くが写真の素人です。素人目に見てプロっぽければOKです。プロに見られても恥ずかしくないほどのスキルをつける必要はありません。もちろん好きで磨くに越したことはありませんが。
目的を持って仕事に取り組む・選ぶ
実績がまだない時期は選んでいられないと思いますので、どんなに小さい案件でも全力で取り組む姿勢は大事です。小さい案件だから、単価が安いから、と言ってそこに見合う仕事しかしないとその単価の仕事しかできません。
この案件は単価が低いが、実績として載せられるものが欲しいため、値段に関係なく自分が作ったものとして誇れるものを作ろう、と案件主体ではなく自分主体で考えましょう。
どう考えても目的が見出せない場合は、受けなくて良いです。無目的、的な行為はつまり遊びですから休みの日の自由な時間を使ってでもやりたいと思えるなら受けましょう。受けるか受けないかの軸としての例をあげておきます。価値観は人それぞれですから、ご自身の価値観で軸を考えてみましょう。
- 単価が良い
- 割りにいい(楽な割りに単価が低くない)
- 単価はそこまでだが、インパクトがある
- 実績として欲しい
タダで受ける案件はよっぽどそれに見合う対価がなければやめましょう。制作力や価値提供に自信がないのであればまずは腕を磨きましょう。
もっとも、戦略を考える頭脳勝負より体力で勝負ということであれば、どんな案件でも引き受け、イエスマンに徹して自分のエゴは出さず、全力で取り組むと良いでしょう。
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